カヌーツアーリングを知ろう:カヌーカヤック-カナディアン・シーカヤック・リバーカヤック入門
カヌーカヤック-カナディアン・シーカヤック・リバーカヤック入門   
キャンプサイトで役立つロープワーク

車のルーフにカヤックを固定したり、テントを張ったり、物干しロープを張ったりと、旅の最中にロープを使う場面は多いでしょう。いくつかの結び方を覚えて、状況に応じて使い分けられるようにしたいものです。

ここで紹介する結び方を覚えておきましょう。これだけでたいていの場面には対応できるはずです。

まず「ふた結び」です。

①ロープの端をつなげたいものに通し、元の下を通してひと巻きにします。

②もう一度、ロープの端を反対側から元に巻きつけます。

③最後にロープの端を引っ張り、結び目を締めます。

それから、「自在結び」の方法です。

①ロープの端をつなげたいものに通し、元の下を通してひと巻きします。ひとつ目の結び目をつくります。

②少し距離をとり、ふたつ目の結び目をつくります。今度はふた巻きにします。

③最後にふたつ目の結び目の手前にひと巻きして完成です。長さの調節は、ひとつ目の結び目を移動させ、そのあとにふたつ目の結び目を動かします。

キャンプサイトで使うロープは、登山用品店などで売られているナイロン製のロープがお勧めです。

4~6mm径のロープを20mほど用意しておきましょう。

ロープを切るためのナイフ、切り口がほつれたりしないように溶かしてまとめるためのライターも忘れずに用意しましょう。

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レスキューの現場で役立つロープワーク

レスキューの現場でも、状況に応じてロープが多用されます。使われるのは8~10mm径の、強度の高い専用のロープで、伸びるタイプ、伸びのないタイプ、浮くタイプ、沈むタイプなどが、現場の状況に合わせて選択されます。これらを結ぶ場合、多くは自然にほどけることのない結び方が使われます。いわば、「命を託せる」結び方でしょう。これから紹介するエイト結びともやい結びは、その代表格です。ロッククライミングでも使われることのある結び方だといえば、その信頼度の高さは理解していただけるかと思います。スローバックも、レスキュー用ロープのひとつですが、これに収納されたロープの末端も、エイト結びで結ばれているのが一般的です。繰り返し練習して、迷わず結べるようにしましょう。
まず、エイト結びです。
①ロープを二つ折りにして、交差させます。
②ロープの折り目を輪の中に通します。
③結び目を絞って完成です。輪の中に長いものなどを通すときは、ロープを折らずに②の状態まで結び、通したいものを巻いてから、ロープの端を逆順に通して結び目を締めます。
そして、「もやい結び」です。
①ロープの端を結びたいものに通し、とめ結びをつくって、その中にロープの端を通します。
②ロープの端を元に絡め、最初につくったとめ結びの中に通します。
③ロープの端ともとを引いて結び目を絞り完成です。ロープの端は10cmほど余らせておきましょう。
レスキューの知識も経験もないからといって、これらの結び方を知らなくていいということにはなりません。
これらを知っているだけでも、レスキューのサポートはできるようになります。人手の足りないレスキュー現場では、ほんの少しのサポートが、救助の可能性を高めてくれることもあります。理想はレスキューの講習会を受けておくことですが、それ以前の第一歩として、結び方を覚えておきましょう。

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水辺で起きる事故に対処する

大きなトラブルが起きたら、旅を切り上げて病院へ直行するのが基本です。しかし、フィールドによっては病院が近くになかったり、悪天候によって行動ができなかったり、正しい処置を受けるまで時間がかかることがあります。一刻を争うような状況になったとき、病院に搬送するまで症状ができるだけ悪化しないように現場で処置することが、すなわちファーストエイドの重要性になります。水辺のトラブルといえば、まず溺れることが想像されるでしょう。人工呼吸を行なう際は、溺水者から感染症などをうつされることがないよう、専用のマウスピースなどを用意しましょう。ファーストエイドの原則は、自分の身を危険にさらさないことです。溺水者を助けることができても、自分が感染症で死んでしまったら、何もならないのです。水辺で起こりやすいもうひとつのトラブルはハイポサーミア(低体温症)と呼ばれるものです。冷たい水に長時間浸かることによって体温が低下し、身体機能が奪われ、最悪の場合、死に至ります。濡れた服を着たままで風にさらされるなどしても、経度のハイポサーミアになることもあります。処置法は、専用のウエアなどを着ることで、ハイポサーミアの危険は激減します。まずは予防を考えましょう。

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携行したいファーストエイド・キット

フィールドで遭遇する軽度のトラブルといえば、まず切り傷、擦り傷などの外傷、手首や足首のねんざ、虫さされ、火傷などでしょう。とげが刺さることなどは日常茶飯事ともいえます。これらに対応できるものを用意しておきましょう。頭痛や悪寒など、内服薬で対応する症状もあります。風邪で思考力が低下している状態で旅を続けるのは、決して賢い方法とは言えませんが、軽度であれば頭痛薬や風邪薬で症状がよくなることを期待しましょう。また、旅に慣れていない人は、環境の変化によって体調を崩すことがあります。便秘になったり、下痢を起こしたりすることも多いので、それらに対処するための薬も用意しておきましょう。特に内服薬に関しては、自分に合わない薬を飲むことで、症状が悪化することもあります。アレルギー体質の人は、特に注意が必要です。

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ファーストエイドの知識

万全を期しても、どこに危険が潜んでいるか分からないのがアウトドアです。特にカヌーを行なう水辺には、水にまつわる事故やケガといった予期せぬトラブルが起こる可能性があります。また、普段と違う環境で、突然、体調を崩してしまうこともあります。大きなケガや体調不良を起こしたら、病院へ行くのが最善の策ですが、軽度のトラブルなら、その場で処置できるようにしておきましょう。そのために用意しておきたいのがファーストエイド・キット(救急キット)です。家庭にある救急箱と同じ意味合いですが、必要なものだけを選び出し、コンパクトにまとめておきましょう。

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カヌーメンテナンスの基本は洗うこと

メンテナンスの基本は洗うことです。汚れを落とすと同時に、船体やフレームに傷がないか、確認しておきましょう。シートまわりやグラブループなど、各パーツもチェックしましょう。テープが切れかかっていたり、バンジーコードが伸びきっていたりしたら、パーツ交換をしておきます。パドルやフォールディングカヤックのフレームなどのウッド部分は、塗装が剥げてくると水が浸入し、強度が落ちてしまいます。塗装が剥げた部分には耐水ラッカーなどを塗っておきましょう。ラダーやスケグのついた艇では、それらを操作するワイヤーをチェックしておきましょう。錆び付いていたり、強く折れ曲がっていたりしていると、水面に漕ぎ出してからラダー操作できないことに気付いて難儀することもあります。

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カヌーメンテナンスと保管法

せっかく手に入れた艇は、正しく保管し、長く使えるようにしたいものです。保管方法に問題がなければ、布やゴムでできたパーツを交換することで、艇は半永久的にもちます。FRPは紫外線によって劣化します。ポリエチレンは湿気の高い場所に置いておくと加水分解を起こして強度が損なわれます。また、フォールディング・カヤックの船体布は紫外線で傷むほか、湿気によってカビが生えることもあるのです。素材によって傷む理由は異なりますが、いずれにしても直射日光と湿気を避けることが重要です。屋内に収納できればベストですが、折り畳めない艇では無理な話です。軒下やガレージの天井から吊り下げたり、専用のラックに収納したりするといいでしょう。フォールディング・カヤックは折り畳んで屋内に収納することができます。そのため、直射日光や高い湿気からは守られますが、長時間、収納しておくと、船体布をたたんだ折り目が傷むことがあります。収納袋にぎゅうぎゅう詰めにせず、緩く折り畳んで収納しておきましょう。

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現場でのカヌー修理・メンテナンス

ポリエチレンなどでできた艇は、滝から落ちでもしない限り、まず破損することはありませんが、フォールディング・カヤックは、ぶつけたりひっかけたりすると、船体布が裂けることがあります。専用の修理キットを使えばきれいに補修できますが、ダクトテープでも応急処置は可能です。通常の使用ではまずありえないことですが、激しくぶつけるなどすると、フレームも破損することがあります。アルミ、カーボン、ウッドと艇によってフレームの素材はいろいろありますが、それらに合わせて修理用のキットを用意しておきましょう。FRP製の艇も、強い衝撃を受けると割れることがあります。内部にコア材(芯材)が入っているものは、ここに水が染み込んでしまうので、割れを発見したらすぐに応急処置をしましょう。一番簡単な方法は、キッチン用のアルミテープを貼ることです。ボードサーファーがよく使う手です。時間があるなら、ホームセンターなどで売られているFRP補修材を使って直しておきましょう。なお、FRP製の艇は、たとえまっぷたつになったとしても補修は可能です。正しく補修すれば、強度も重量も、それほど変わらない、元通りの状態になります。
シャフトが折れたり、ブレードが割れたり、パドルの破損は応急処置程度では直らないと考えたほうがいいでしょう。常に大きな力がかかるため、いい加減な補修ではもたないのです。破損しないようにていねいな扱いを心がけることが第一です。ハードな旅をするときは、スペアパドルを用意していきましょう。

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河原でのキャンプのマナー

河原は管理されたキャンプ場ではありません。そこにはトイレもなければゴミ箱もないので、利用者のマナーがとりわけ重要になります。基本は「Reave No Trace」の精神です。つまり利用した跡を残さないということです。理想はトイレもゴミも持ち帰ることでしょう。海外の国立公園などでは、これがルールとして決まっているところもあります。ただ、現実的にいって、ゴミは持ち帰るにしても、トイレや、洗い物に使った水まで持ち帰るのは難しいです。できるだけローインパクトな方法を心がけるようにしましょう。
焚き火は、まず場所に気を配りたいものです。植物の生える場所では、植生を傷めてしまいます。砂地や小石の場所を選びましょう。理想は焚き火台を使うことですが、荷物が増えることになるので、気分の問題もあるでしょう。個人の判断に任せます。焚き火の跡は、できるだけきれいにしておきたいものです。環境保全というより、美的感覚の問題になるかと思いますが、誰でも、焚き火のカスだらけの河原には魅力を感じないはずです。
トイレは、近所の商店などを借りて使わせてもらうのがベストです。河原で大をするなら、あとから利用する人が迷惑しないような場所にして、紙は燃やすなどしておきましょう。
 

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理想のキャンプサイトを探す

キャンプと楽しむための最大のポイントはキャンプ地選びです。せっかくなら、せせらぎの音や満天の星の輝きを自分たちだけで独占しながら、静かな河原で一夜を過ごしたいものです。地図でだいたいのあたりをつけたら、実際に下りながらキャンプ適地を探していきます。広く、主要道路から離れていて、水を確保できる場所(沢や民家)が近くにあって、焚き火の薪になる流木がたくさんあれば、言うことはありません。こんなキャンプ地が見つかったら、ちょっと早めでも上陸して、のんびりとキャンプを楽しみたいものです。
上陸して、まず確かめたいのが安全性です。雨などが降って急な増水が起きたとき、避難できる道があるかどうかを確認しておきましょう。中州は増水すると岸から取り残されてしまいます。崖下は落石の危険があると同時に、増水時などに避難路が断たれてしまう可能性があります。また、川のカーブの外側は、増水時に流れがまともに襲いかかってきます。こうした危険な場所は、いずれもキャンプ地に選ばないようにしましょう。テントは水面から高い所に設置しましょう。カヌー、カヤックも高い所まで引き上げ、念のためロープを結び、流されないようにしておきます。テントを設置する地面は、ペグが打てないような硬い地面や砂地であることも多いです。石や砂袋などを使って、工夫してロープを固定することを覚えましょう。

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重量バランスを考えて積み込む

カヌー、カヤックには大量の荷物が積み込めます。かといって、何も考えずにどんどん積み込んでいくと、問題が発生します。そう、バランスの問題です。カヌー、カヤックはバランスのスポーツです。重量が偏って、常に傾いた状態では操船が困難になります。荷物を積み込む際は、できるだけ低く、中央部に近いところに重心を保てるように気を遣いましょう。内部にフレームが入っているフォールディング・カヤックでは、荷物のひとつひとつをコンパクトにまとめておくことが必要になります。デッキの上も荷物を載せるスペースになりますが、重心が高くならないよう、できる限り船体内に収納し、デッキ上には軽いものだけを載せるようにしておきましょう。地図やコンパスなど、すぐに取り出したいものはデッキバッグなどに収納しておくといいでしょう。載せた荷物は、ストレッチコードなどで軽く押さえるにとどめ、ロープなどで結び付けないようにしましょう。ひっくり返ったときに、流失する恐れはありますが、結び付けてしまうと艇が引き起こせなくなったり、ロープが体に絡んだりして深刻なトラブルにつながることがあります。シーカヤックには、バルクヘッド(隔壁)で隔たれた荷物室があります。防水性も高く、ハッチのタイプによってはそのまま収納しても問題ないですが、やはり防水袋に入れて積み込んだほうが安心です。また、ハッチのサイズが小さいものは、荷物を小分けにしたほうが入れやすいでしょう。

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カヌー、カヤックに荷物を積む

カヌー、カヤックは水に濡れることが前提の遊びです。ひっくり返らなくても瀬で水をかぶることはあるし、そうなれば荷物だって水をかぶることになります。キャンプサイトに着いて荷物を下ろしたら、寝袋が水浸し、では辛い夜を過ごすことになります。荷物にはしっかり防水を施しましょう。防水するには、防水バッグを使うのが一番です。サイズや形状にはさまざまなものがあるので、収納するものに合わせて複数、用意しておくといいでしょう。フォールディング・カヤックでは、できるだけ長細くまとめるのがポイントです。ビニール袋を使う場合は、少なくとも袋を二重にしておきましょう。川原の石やフレームに引っ掛けて破れたときのためにです。防水袋に入れておけば安心、といっても、長期にわたるキャンプツーリングなどで、すべての荷物を防水袋に入れようとしたら、防水袋がいくつあっても足りなくなります。絶対に濡らしたくないものを優先的に防水袋に入れるようにしましょう。まず寝袋、着替えです。これらは絶対に濡らしたくないものの筆頭でしょう。そしてライターや医薬品、携帯電話です。これらは小型の防水袋にまとめておくといいでしょう。カメラやビデオなどは、オプションの防水パックなどに入れてしまうのがベストです。水漏れを気にせず、楽しく記録を残していきましょう。

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宅配便で運ぶ

荷物が大量になりそうなときは、宅配便を利用するのが賢いといえるでしょう。もちろん、川原に届けてもらうわけにはいかないので、最寄りの営業所留めにするか、前夜泊をする民宿に届けてもらうことになります。民宿に送るときは、あらかじめ荷物を送る旨を伝えておきましょう。宅配便で送る時に心配なのは、運送中にぶつけられてフレームが曲がるなどしないかどうかです。バッグに収納する際に、船体布とシートでフレームを挟み込むような状態にして、破損の危険性を少しでも減らしておきましょう。パドルも運送中に傷つく恐れがあります。特にグラスファイバーやカーボン製のパドルは、しっかり梱包して送るようにしましょう。ABSなど、衝撃に強いパドルを選ぶのもひとつの手です。

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フォールディング・カヤックの選び方

折り畳めるフォールディング・カヤックやインフレータブル・ボートは、車のトランクにも入ります。キャリアがなくてもフィールドまで運べるのが魅力です。車がなくても、自力で運ぶことが可能です。旅の可能性を大きく広げてくれるでしょう。電車、バス、飛行機、フェリーと公共交通機関を利用すれば、気のむくままにどこへでも出かけることが出来るのです。とはいえ、自分で運ぶには大きく、重いのも確かです。キャンプ道具もいっしょに、となれば、登山以上に大量の荷物となります。専用のカートを使うなど、運び方を工夫しましょう。なお、夜行バスなど荷物室に限りのある交通機関では、混雑時など荷物が多くなると、大型の荷物を載せてもらえないこともあります。飛行機では重量によって追加料金が必要になることもあります。事前に問い合わせておきましょう。

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カヌー&カヤックの運び方 カートップの方法

リジッド(折り畳みできない一体型)の艇をフィールドまで運ぶには、車に積んでいくことになります。各メーカーから車種別に販売されているキャリアを車に取り付けましょう。キャリアは信頼できるメーカーの製品を選びたいものです。スキーやスノーボードの積載くらいしか想定していないキャリアは、強度が低く、大きなカヌー、カヤックを支えることができません。重量には耐えられても、高速道路などで強い風圧がかかったときにもたないことがあるのです。キャリアにカヌー、カヤックを積載するときは、タイダウン・ベルトやロープを使って、しっかりと固定しましょう。専用のアタッチメントを利用するのも手ですが、これも正しく取り付けないと、アタッチメントごと外れる危険性があります。また、タイダウン・ベルトは消耗品と考え、ほつれなどが見つかったら新しいものと交換するようにしましょう。走行中に艇やキャリアが外れて飛んでいったら、大事故につながる可能性が高いです。確実に固定するとともに、スピードを控えめにするよう心がけましょう。道路交通法では、積載物を含めた全長が車の全長×1.1以内、積載物を含めた高さが3.8m以内におさめることが決められています。シーカヤックなどは、この基準を超えるケースがありますが、このような場合は積載物の後端に赤い布などを取り付けて、後続車に注意を促すようにしましょう。

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地形図を使いこなそう

地形図からは、町のある場所、目標物となる橋や鉄塔などの位置が分かるとともに、川幅や中州、川原の広さなどといった、川そのものの状況もある程度推測できます。さらに地形図を使いこなすために、リバーマップをはじめとした資料から仕入れた情報を、まず地形図に書き込んでみましょう。そうしておいて、実際の川旅で、この地形図を携行し、現場で分かったことをさらに書き込んでいきます。川の様相は、大水が出たり、工事が行なわれたりすることで刻々と変化するでしょう。リバーマップの情報が、すでに古くなっている可能性もあります。また、川のことだけでなく、所要時間や、その日あった出来事などもメモしていけば、単なる地図ではない「旅の記録」になります。書き込むときは、水に濡れてもにじまない筆記具をつかいましょう。また、地形図は防水のマップケースなどに入れておきましょう。

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地形図から川の表情を読む

プランニング段階でも、現場でも、地形図から得られる情報は非常に多いです。リバーマップなどを参考にして下る区間を決めたら、まずその区間をカバーする地形図を手に入れましょう。地形図は国土地理院が発行しているもので、民間会社が発行している道路地図や登山地図も、すべてこの地形図がベースになっています。地形図には2万5000分の1、5万分の1、20万分の1と3つの縮尺のものがあります。詳細が分かるのは2万5000分の1の地形図ですが、長距離の川旅になると枚数が多くなりすぎます。そんな場合は、5万分の1地形図でカバーし、特に詳しく知りたい場所があれば、その部分だけ2万5000分の1地形図を用意するといいでしょう。

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川について情報を集める

スタート&ゴールの適地や瀬についてはリバーマップなどを参考にするのが早いです。もちろん、瀬は水量によってその難易度が大きく変化するので、資料を鵜呑みにするわけにはいきませんが、一定の目安にはなるでしょう。水量については、多くの河川が上流にあるダムからの放水量によって大きく変化してしまいます。ダムの放水量については、各ダムの管理事務所に問い合わせてみれば教えてもらえるので、必ず聞いておきましょう。もちろん水量は雨の影響も強く受けます。特に保水力の小さい針葉樹林からは、雨が降ると、瞬時に水が川へと流れ込み、急激に水量が増えることもあります。どんなに詳細な計画をたてても、最後には現場での判断が必要になります。自分の目で状況を見て、下れるかどうか判断することが大切です。「せっかく来たのだから」といって無理をすると、大きなトラブルのもとになります。

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